公立大学法人・静岡県立大学は、新看護学部棟の建設に伴う指名プロポーザル方式による設計者の選定で、設計の委託先を日建設計(静岡市葵区)に特定した。契約締結後に設計を開始し、年内にまとめる。2012年度末に工事を発注し、13年度に施工する予定。
県立大学が想定する新看護学部棟の規模は延べ約6300平方b以内。敷地に高さ制限があるため、それらを踏まえて建物の構造や階数、規模などの詳細を設計の中で固める。設計業務の納期は12月末まで。
設計者の選定に当たり同大学では、静岡市内に拠点を置く設計事務所7者を指名。提案内容の審査とヒアリングを5月下旬に行って委託先を日建設計に決めた。
14年4月の統合(開校)に向け、12年度末に工事を発注し、13年度に施工する予定。
建設地は、小鹿キャンパスの体育館と事務所・図書館棟の間。
今回の事業では、短期大学部の看護学科(全体定員240人)と、大学の看護学部(全体定員240人)を統合。短大のある小鹿キャンパス(静岡市駿河区小鹿2ノ2ノ1)内に新たな看護学部棟を建設して、全体の定員を530人に増やす。
大学がある谷田キャンパス(静岡市駿河区谷田52ノ1)内の看護学部の施設(実習棟や講義室)を、新たな看護学部1年生の教養・教育施設として継続して使用するほか、短大の小鹿キャンパスにある教育棟(講義室など)を活用。定員増に伴い足りなくなる実習・実験室などを「新看護学部棟」として新設する。
同大学では、新看護学部棟の建設に合わせ、短大部の教育棟や図書館棟の改修、駐車場と駐輪場の増設も計画、これらの工事のスケジュールなども今後まとめていく。
(2012/6/6)
建通新聞社 静岡支社