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建通新聞社
2012/06/05

【大阪】国立循環器病研究センター移転候補地 箕面市船場地区を高評価 吹田は発展性に難 構想検討委員会

 国立循環器病研究センター建替整備構想検討委員会は報告書をまとめ、「箕面市船場地区が用地確保や発展性などから可能性があるとする意見が多い」と評価した。今後は、この報告書を参考に、センターが建設地や、スケジュールを固める。
 箕面市船場地区の誘致場所は、北大阪急行線延伸部の(仮称)箕面船場駅の東側4ha。敷地整序型土地区画整理事業により移転候補地を確保するとともに、船場団地組合所有地の約2haを将来の拡張用地に充てる計画。
 検討委員会は、@駅前にあるA必要な土地面積や都市計画法上の条件を備えているB現在の立地場所から近く円滑な事業の移行が可能であるC商業地域として今後の産学連携のポテンシャルがあるD民有の拡張用地があるE箕面市の全面的な支援が見込まれる−ことなどを評価。「実現可能性がある」とする委員の意見が多いとした。
 他の候補地に関しては、「吹田市東部拠点」は拡張用地があること、吹田市との協力関係があることなどの利点を認めた。反面、人口密集地域で、JRコンテナヤードに接していることで発展性にマイナス、交通路にやや難があると指摘。
 「茨木市彩都地区」は、医療イノベーション面の発展可能性が高いが、土地形状から救急対応上や交通アクセスの面で大きな難があるとした。
 「現在地」に関しては、大規模施設の建設は物理的に困難。「万博記念公園」は、万国博覧会記念機構への照会により、建設用地は無いと分かったとしている。
 センターの建て替えは、病院と研究所を合わせ、延べ約11万uの新築規模で議論されている。スケジュールは、移転改築の場合、2012、13年度で基本実施設計を作成。14年度に着工し、16年度末に完成。17年度に開設を想定。建て替え整備費は384億円余を見込む。現在地は、吹田市藤白台5−7−1。