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建通新聞社(中部)
2012/06/05

【愛知】CTCデータセンター 設計施工一括で竹中

 インターネット回線コミュファ光などを提供する中部テレコミュニケーション(名古屋市中区錦1ノ8ノ8、湯淺英雄社長)は、名古屋市中区丸の内に中部地域最大級の都市型ハイスペックデータセンター「CTCデータセンター名古屋丸の内(仮称)」を建設することを明らかにした。設計・施工は竹中工務店(大阪市中央区)に依頼。8〜9月をめどに着工する見通しで、2014年2月のサービス開始を想定している。
 同センターの規模は鉄骨造9階建て延べ9426平方b。震度7クラスの地震動にも耐える免震構造を採用しており、地表で振動加速度500ガル(毎秒・毎秒・a)の揺れが発生した場合でも、サーバー室で200ガル程度に揺れを軽減するとしている。
 内部には中部地域最大級となる1000ラック相当の容量、1平方bあたり1・5dの床耐荷重を備えたサーバ室を完備。電源も標準8kVA、最大20kVAの供給電力を確保しながら、国内標準値の66%以下にあたるPUE(電力使用効率)を実現し、効率的でクラウド仮想化にも対応可能な設備を目指している。受電方式は33kV特別高圧スポットネットワーク受電。非常用発電機はN+1構成のガスタービン方式を採用し、連続48時間の非常時運転を確保する。
 サーバ室の空調機能は、高砂熱学工業が開発したIDC−SFLOW(壁吹出し方式)を採用し、室内温度の均一化。そのほかの空調には、外気を取り込み、免震層のクールピットで冷やす、外気冷房を採用している。
 建設地はセキュリティのため、詳細な住所を明らかにしていないものの、名古屋市営地下鉄丸の内駅から徒歩2分圏内。熱田台地上の津波や液状化のリスクが低いとされる立地を選ぶことで、利便性と災害時の安全性を両立を図った。
 サービス開始は2014年2月を想定している。