日刊建設工業新聞
2012/06/05
【鳥取】ボランティア協会を設立 砂防協・防災協を一本化し結成/県技術畑OBら85人
県土木防災・砂防ボランティア協会の設立総会が1日に倉吉市で開かれ、初代の会長に岡村億見氏(元県鳥取土木事務所長・71)が就任した。
同協会は、全国組織でもある砂防ボランティア協会と防災ボランティア協会が一本化して設立。会員は県の土木技術職員OBを中心にした85人が参加した。倉吉市のホテルセントパレス倉吉で開いた設立総会には、関係者ら50人余りが出席し、初代会長に岡村氏、副会長に宮前和憲氏(元県企業局長・64)を選んだ。
総会では、堤防点検や砂防施設点検などのハード面だけではなく小・中学生、高齢者、災害時要援護者施設などでの防災教育を通じた活動によって土木技術者と地域のつながりを強化していくほか、災害を防ぐための活動に取り組む。また、現役の若手職員らと災害で被災した現場に出向いて調査方法や復旧計画などを指導する。今月中には東部、中部、西部の会員がそれぞれ県土整備局と合同で初めての研修会を開く。
岡村会長は「規模の大きい自然災害が相次いでいる。会員は土木に長く携わったベテランばかり。我々の役割はさらに重要になってくる」と話している。