建通新聞社(中部)
2012/06/01
【愛知】県 複合福祉タウン構想を検討
愛知県は、温泉リハビリ施設と介護施設を備えた「複合福祉タウン構想」の実現に向け、具体的な事業計画の中身について検討を本格化する。
大村秀章愛知県知事が昨年の選挙戦で発表したマニフェスト(選挙公約)に構想推進を盛り込み、ことし3月に策定した「第5期愛知県高齢者健康保健福祉計画(計画期間・2012〜14年度)」に盛り込まれた。今後、整備地域や施設を検討しなければならず、具体化すれば市町村と協同で推進することになる。温泉施設周辺に、高齢者向けの施設を整備・運営する法人を募集する見通しだ。
近年では活力が失われている温泉街も多く、老人福祉施設を誘致することによって、地域振興につながる可能性もある。
今後、一層の高齢化に伴い、高齢者福祉施設のニーズはますます高まる。第5期計画には、圏域別に特別養護老人ホームの整備目標を定めた。
13〜14年度にかけての整備目標をみると、「広域型」特養は知多半島で40人分が求められている。一方「地域密着型」特養は、尾張西部、尾張北部、西三河北部、西三河南部東、東三河北部、東三河
南部の6圏域で合計377人分が必要だ。