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建通新聞社四国
2012/06/01

【徳島】プロポ申込受付を開始 小松島市の火葬場PFI

小松島市は、(仮称)火葬場整備PFI事業(特定事業)を実施する民間事業者を公募型プロポーザル(総合評価)で選定するため、参加申し込みの受付を開始した。参加資格申請書提出は6月15日、第1次事業提案書受付は8月2日。審査は選定委員会が担当する。優先交渉権者候補に選ばれた者は、市と事業に関する協議を進めながら事業提案書を作成・提出、選定委員会は第1・2次審査結果(提案に対する採点結果)を市に答申、市は最終協議を行い、10月に交渉権者を確定する。
 応募者は、複数の企業による応募グループ(代表企業1社、構成企業または協力企業)とし、設計企業・建設企業・火葬炉企業の3つの企業は互いに他の企業を兼ねることができない。施設運営企業と維持管理企業を他の企業が兼ねる場合は1社と数える。応募グループには地元に本社(または本店)を置く建設企業を1社以上、協力企業として参加させる。
 建設企業のうち1社以上は建築一式で特定事業の許可、経審総合評点1200点以上。火葬炉企業のうち1社以上は過去10年以内に同一施設3基以上の火葬炉納入実績。施設運営企業のうち1社以上は過去10年以内に火葬炉施設運営実績を求めている。これらの資格確認基準日は6月1日。
 優先交渉権者が選定されて特定事業者と確定後、当該応募グループは事業を実施する特別目的会社(SPC)を設立する。事業期間中の運営と管理業務を遂行するBPO方式となり、代表企業はSPCの株式の51%以上を保有。SPCは、議会承認後、12月にも市と事業契約を締結、施設の設計と建設を行う。
 今後のスケジュールは、8月に第1次提案書受付、優先交渉権者候補選定、10月に第2次提案書受付、優先交渉権者確定、基本協定締結、11月仮契約締結、12月市議会議決後に事業契約締結、2013年1月以降実施設計と都市計画事業認可取得、6月本体工事着手、14年3月火葬場施設の引き渡しと所有権移転、同4月供用開始を予定。
 事業者選定委員会メンバーは、委員長が松村豊大氏(徳島文理大学教授)、副委員長が植田和男氏(日本PFI・PPP協会理事長)、委員4人が幸野章子氏(元小松島市行政改革推進委員)、藤井克明氏(小松島市社会福祉協議会会長)、赤井三千夫氏(田野町協議会理事長)、木下崇廣氏(小松島市副市長)。
 施設整備の要求水準は次の通り。
 ▽敷地=小松島市田野町字赤石北、面積約5500平方b(既存約2200平方b、拡張予定約3300平方b)
 ▽駐車場=一般30〜40台程度(中小型バスなど大型車、障害用含む)、業務用10台程度
 ▽火葬場=待合室は大小個室(大は30人程度)、個室は可動壁で2室に分割可能。待合ロビー、事務室、休憩室など。本格的な葬儀場は併設しない
 ▽火葬炉設備=当初3基、将来の4基目の設置場所を確保。主要設備は炉床方式、排ガス冷却方式、排気方式。機械設備、燃焼設備、通風設備、電気計装。年間火葬日数300日以上