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建通新聞社(神奈川)
2012/06/01

【神奈川】厚木市 健康こどもの森の基本計画パブコメ

 厚木市は、健康こどもの森整備事業で基本計画案として、児童らの体験学習が可能な自然公園整備を想定している。パブリックコメントを6月14日まで実施する。市民から集まった意見を基本計画策定を含め、2012年度に予定している実施設計などに反映させる。12年度当初予算に設計や測量、地質調査などの事業費として1501万円を計上した。工事着手は早ければ13年度を見込む。
 同事業は、荻野運動公園の北西側約10fを対象に、森林を生かした自然公園を整備する。整備の方向性として、厚木固有の豊かな自然をそのまま生かした公園整備を盛り込んだ。11年度にパシフィックコンサルタンツ(東京都多摩市)が基本計画策定業務を担当。
 今回公表した計画案では敷地内を、「あつぎっこの森」、「やとっぱ広場」、「谷戸の湿地」、「くぬぎの丘」、「おぎの里」の五つにゾーニング。
 あつぎっこの森には、高さが地上10b以上、延長約370bの散策トレイルを中心に、林間や水田、湿地の景観を楽しめる展望デッキ3基を整備する。このほか、子ども向けの延長約200bの冒険トレイルを設ける。
 やとっぱら広場は、延べ床面積約440平方bのあつぎっこ基地やアートを展示できる「もりべのアートスポット」、最大で延長100b、滑り台3本の「もりの滑り台」などを整備する。
 谷戸の湿地は、自然体験学習を行うフィールドとして湿性植物園や木道、田んぼ池などを設ける。
 くぬぎの丘は、小高い休憩スポットとし、スロープデッキやトイレ、ツリーハウスなどを設置する。
 おぎの里は、田んぼ(敷地面積約7500平方b)や畑・果樹園(同約1500平方b)、作業小屋を設け、農業を体験できるスペースとする。
 また、運営手法については市民や企業、NPO法人などの連携や、官民のより効果的な協働体制の確立に向けた「公園マネジメント会議(あつぎっ子会議)」の設置などを視野に入れる。