トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(中部)
2012/05/25

【三重】津市 55億でリサイクルセンター建設へ

 津市は、鉄やアルミ、容器包装プラスチックなどの破砕選別処理、資源物処理を行う「リサイクルセンター」の整備概要を明らかにした。片田田中町の敷地約4万1000平方bを造成し、工場棟や管理棟、ストックヤード棟、車庫棟などを建設する。2013年度に造成や施設建設などに着手し、16年度の供用開始を目指す。市議会経済環境常任委員会協議会で計画を示した。
 リサイクルセンターは、美杉町下之川で計画される「新最終処分場」と一体的に整備する方針だった中間処理施設を、片田田中町に分離して整備するもので、現在の最終処分場となっている白銀環境清掃センターの隣接地に建設する。
 処理能力は、鉄、アルミ、可燃物、不燃物の4種選別を行う破砕選別処理が日量42d、容器包装プラスチック、ペットボトル、びんの資源物処理が日量39d、全体施設能力は日量81dとなっている。
 工事費の概算は、工場棟が40億5000万円、管理棟が4億5000万円、付帯施設が2億8200万円、造成が2億3000万円、防災調整池が1億7500万円、公園施設が1億9900万円などで、合計55億8000万円。
 12年度は上半期に造成実施設計を発注するほか、生活環境影響調査や施設基本設計などを進める。13・14年度で造成工事、13〜15年度で施設建設を進める。15年度末の完成、16年度供用開始を目指す。
 敷地面積は約9f。リサイクルセンターと自然区域に分けて整備する。リサイクルセンターの造成面積約4万1000平方bで、県道片田井戸久居線からの進入路を設ける。区域内で土量バランスが取れる高さの造成高とし、防災調整池約1万0300立方bを設ける。
 建屋の規模は、工場棟が鉄筋コンクリート(RC)造一部鉄骨(S)造4階建て延べ約6300平方b。破砕選別処理、資源物処理を行う設備や見学通路などを設ける。管理棟はRC造2階建て延べ900平方b。事務所や研修室、リサイクル展示室などを設ける。
 このほか、鉄骨造平屋約710平方bのストックヤード棟、鉄骨造平屋約760平方bの車庫棟を建設し、駐車場、太陽光発電施設を整備する。
 約5fの自然区域では里山環境を保護し、自然と親しむことができる広場や展望デッキ、歩道などを設ける。また、将来計画として敷地の北側にも自然区域ゾーンの整備を計画している。