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北海道建設新聞社
2012/05/24

【北海道】小樽市立病院統合新築主体の入札が再び中止−2社が辞退で 

 小樽市病院局は23日、参加者の辞退で再公告していた市立病院統合新築主体の入札を再び中止した。参加申請していた2社が辞退したため。同局では、主体の設計見直しなどのほか、30日に入札を予定している空調、衛生、強電、弱電の関連4工事の扱いも含め、検討を急いでいる。
 この工事をめぐっては、3月5日の入札日直前に、主体への応札を予定していた清水建設・岩田地崎建設・阿部建設(小樽)と、フジタ・福島工務店・近藤工業の2共同体が見積価格の予定価格超過を理由に辞退。入札は中止となった。
 これを受けて同局では、関連する空調、衛生、強電、弱電の4工事も含め、共同体に限っていた資格要件を単独でも入札可能とするよう緩和し、主体を4月16日、関連4工事を4月23日にそれぞれ再公告。主体は5月23日、関連4工事は5月30日の入札を予定していた。
 しかし、主体に参加申請していた戸田建設と大林組が21日、入札辞退を通知。初回に続き、応札者がゼロとなり、再び中止せざるを得なくなった。
 同局によると、辞退の理由について戸田建設は「設定されている工期での引き渡しが困難」、大林組は「予定価格の範囲内で応札することが困難」と、それぞれ説明している。
 同局では関連4工事について、そのまま入札するか、中止または延期するかを検討中。主体については「設計の見直しなども含め、早急に対応を決定し、着工にこぎ着けたい」としている。