建通新聞社(中部)
2012/05/21
【岐阜】岐阜南部特別支援校 最有力候補地 羽島市の大浦地区
岐阜県教育委員会は、特別支援学校教育推進計画「子どもかがやきプラン」に基づき、計画的に特別支援学校の整備を進めている。用地の問題から新設整備の計画が止まっていた「岐阜南部地域」特別支援学校の最有力候補地として羽島市正木町大浦地区が挙がっている。
岐阜南部地域特別支援学校の新設については、当初は小中学部を2015年度、高等部を16年度に開校する予定で、羽島市北西部の候補地で用地交渉を進めていたが、一部地権者の同意が得られず11年に交渉を打ち切っていた。今回、有力な候補地が見つかったため、改めて16年4月に小・中・高同時開校を目指して計画を進めていくもよう。
候補地を探していた県教育委員会は、名鉄竹鼻線の不破一色駅から徒歩10分圏の羽島市正木町で約2fの土地が確保できる大浦地区を最有力候補地と考え、4月22日には地権者説明会、27日には地元住民を対象とした説明会を開催した。それぞれの説明会では特に反対意見は出されなかったとのこと。
特別支援学校は、病弱や知的障害、肢体不自由の児童や生徒を対象とした施設で、小中高の一環教育により教育効果を高めることを狙っている。通常の学校と同様に普通教室や音楽室、職員室などを整備するほか、作業学習用の特別教室や自立活動室などを備える。また、体育館やプール、グラウンドなども整備する。同地区で学校が整備される場合、同校へ通学できる児童・生徒数は130人程度が見込まれる。
県教育委員会では今年度、特別支援学校の新設整備を飛騨北部と飛騨南部で行う計画。また再整備として「岐阜希望が丘特別支援学校」の基本・実施設計を進める。