静岡県は、大井川高校と吉田高校を再編して新設する「志榛地区新構想高校」の整備で、既存校舎の改修や実習施設など新設する建物の設計業務に着手する。年内に設計をまとめ、2013年1月にも工事を発注する。13年度末までの2カ年で施工する予定。
大井川高校(焼津市上新田292ノ1、敷地面積4万0409平方b)と吉田高校(吉田町片岡2130、敷地面積3万1288平方b)の再編は、県教委が策定した「県立高第2次長期計画」に基づき実施する。大井川高校の既存施設を活用し、新たな教育課程(両高校の既存学科である普通科と福祉科)に対応する学校を設置。1学年に6〜8学級程度を確保する。
改修するのは、大井川高校の▽管理教室棟(鉄筋コンクリート造4階建て延べ5869平方b)▽普通教室棟(同造3階建て延べ1173平方b)▽特別教室棟(同造4階建て延べ2395平方b)▽第1体育館(鉄筋コンクリート一部鉄骨造2階建て延べ2518平方b)―。いずれも耐震性を確保していることから、建物の内部の改修を行うとともにエレベーターを新設する。また、福祉課の入浴実習棟(鉄骨造平屋259平方b)を新築する。
設計業務を年内にまとめた後、工事を建築と電気、機械に分離してそれぞれ13年1月にも発注する。工期は約10カ月間。14年度に開校する。
一方、吉田高校には、既存施設として▽本館校舎(鉄筋コンクリート造5階建て延べ約7500平方b)▽福祉実習棟(鉄骨造2階建て延べ644平方b)▽体育館(鉄骨造2階建て延べ2781平方b)―などがある。新しい高校の開校後の吉田高校の建物や敷地については、県内部での利活用の検討や地元意見を踏まえて対応を固めていく。
(2012/5/18)
建通新聞社 静岡支社