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建通新聞社四国
2012/05/18

【高知】順調なら下期に着手 新資料館建設

 高知県文化生活部文化・国際課は、新資料館建設に向け実施設計を進めており、順調なら2012年度下半期中に建築工事に着手する。発注形態はこれから検討するが、建築・電気・機械に分割して発注する可能性が高い。2012年度当初予算では、14年度末までの債務負担行為で工事や展示関係などの整備事業費34億1765万円を設定している。
 新資料館は、高知市追手筋2丁目から帯屋町2丁目にかけての高知財務事務所跡地およびJA高知信連(財務事務所東、南側駐車場)の敷地3983平方bに建設する。建築の実施設計は現在、日本設計・若竹まちづくり研究所共同企業体(JV)で進めているが、同JVが行った基本設計では、鉄筋コンクリート造3階建て延べ4844平方bを想定しており、1階に教育普及・地域振興・観光振興のための研修室やガイダンスコーナーなど、2階に資料の保存や研究のための収蔵庫・資料研究室・資料修繕室・閲覧室など、3階に展示室・展示ロビー・事務室などを配置する計画となっている。
 南海地震対策としては、@揺れを軽減するため「中間層免震構造」を採用、A津波・浸水に備え収蔵庫・展示室を2階以上に配置、B周辺住民の一時避難施設として活用するという計画になっている。
 また基本設計では、バス出入り口について南側からのみの提案だったが、県議会文化厚生委員会より動線についての再考を求める意見があったことから、実施設計では北側の追手筋からも出入り可能とするよう見直しを図っている。
 今後は、7〜8月をめどに実施設計を完了させ、下半期中に工事着手する予定。開館は14年度末ごろを目標としており、工事の進捗状況を見ながら展示ケースなどの製作関係や展示物搬入などを順次進める。展示の基本および実施設計は丹青社・高知広告センター新資料館基本設計(展示)委託業務共同企業体(JV)が担当している。