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建設経済新聞社
2012/05/18

【京都】専用球技場用地調査委員会 亀岡、京都、城陽の3市 重点調査地域に選定

 京都府が計画する専用球技場について17日、亀岡市、京都市、城陽市の3市が重点調査地域に選定された。今後3市を対象に現地調査や造成関係調査、追加詳細調査が実施される。
 第3回専用球技場用地調査委員会(委員長・大西有三京都大学理事・副学長)で重点調査地域の選定を審議。球技場の建設面では5市(亀岡市、京丹波町、京都市、城陽市、舞鶴市)全ての候補地がクリアした。集客面では、半径15q圏域人口(亀岡市104万人、京都市282万人、城陽市166万人、京丹波町6万人、舞鶴市11万人)で亀岡市、京都市、城陽市と京丹波町、舞鶴市で差が出た。大量輸送の面でも亀岡市、京都市、城陽市は鉄道の最寄り駅から徒歩圏内であるのに対し、京丹波町と舞鶴市は徒歩でのアクセスが困難と分析。京都駅からのアクセスも1時間以内(亀岡市、京都市、城陽市)と1時間以上(京丹波町、舞鶴市)と差が出た。
 委員からは、「いかに多くのお客様に継続して来てもらえるか、リピーターの確保が必須。交通アクセスは大きな要素」「Jリーグは現行の春秋制から秋春制への移行が検討されており、その面で雪の多い地方は厳しい」などと意見が出た。
 今後の審査の考え方について、@建設(用地確保の確実性、土壌の安全性、法規制等の解除等、造成の内容や造成費用、地盤・地質調査等、電気・ガス・上下水道等の整備)A利便性確保(ハブ駅からのアクセス、最寄り公共交通機関からの移動手段、大量輸送の可能性)B経営・運営(圏域内人口、施設経営や運営に対する自治体の協力体制、自治体による周辺整備計画、国際試合対応)C環境等(周辺地域の自然環境、生活環境への影響)Dその他(発信性や経済効果)−の5つの視点をもとに審査していく方針を確認した。
 亀岡市の建設候補地はJR亀岡駅北約250mの同市保津町上中島の12万8000u。京都市の候補地は横大路運動公園敷地(伏見区横大路下ノ坪。16万3000u)。城陽市の候補地は同市富野別所ヶ谷の府立木津川右岸公園北側区域。
 専用球技場の規模は日本サッカー協会のスタジアム標準を踏まえ、日本のサッカープロリーグJ1が開催可能な規模として、▽スタジアムの敷地面積(ピッチ+観客席)2万u以上▽ピッチ面積125m×85m程度▽収容人数2万5000人程度▽スタジアム以外に外構、園路、駐車場用地が必要−などをあげている。