建通新聞社(中部)
2012/05/17
【愛知】小牧市 市民病院建て替え
小牧市は、小牧市民病院の建て替えに向け、用地取得を進めている。用地交渉がまとまり次第、事業認可を受け、基本構想や基本計画を策定する方針。用地取得のために、2016年度を最終年度とした債務負担行為を設定している。おおむね10年後の完成を目指し、計画を進めていく。
新病院は既存施設の近隣地に建設する。規模や機能などは用地取得の進捗に伴い検討する方針。敷地面積に応じて施設を検討する必要があることから、用地取得の見通しが立った時点で詳細な計画を取りまとめる。
既存施設の規模は鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上8階建て延べ約4万3000平方b。病床数544床、診療科25科。南棟、東棟、診療棟、北棟に加え、昨年度完成した緩和ケア病棟で構成している。所在地は常普請1ノ20。
建設年度は、中核となる南棟が1985年、東棟が89年、診療棟が90年で、施設の老朽化が問題となっていた。
既存施設の老朽化に加え、防災拠点としての建物の耐震性確保や施設機能の保持を目的に建て替える。
96年に建設した北棟と緩和ケア病棟はそのまま残す。そのほかの病棟は、新病院が完成し、機能を移転した後に解体する。
同病院建て替えに伴う事前調査は石本建築事務所(名古屋市中区)が担当した。