土岐市は、岐阜県が整備を進める東濃西部都市間連絡道路などに関連する事業として「下石西山公園」新設を2期に分けて計画しており、基本計画策定業務をセントラルコンサルタント岐阜営業所(岐阜市)に委託した。工期は2013年3月15日まで。順調なら1期工事に14年度から着手する。
同公園は、東海環状自動車道の整備に関連し01年度に廃止された同市の下石町西山グラウンドとテニスコートの代替施設。東海環状や整備が進む東濃西部都市間連絡道路の工事によって発生する大量の建設残土の有効利用も目的。広域的なスポーツ拠点を下石町字西山305ノ4ほかに新設していく。
全体計画によると、都市計画決定面積約8fのうち公園部分の面積は約3・9f。そこに野球場1面、テニスコート4面、多目的広場などを整備する。1期工事では約2・1fを使って野球場を整備する。
計画は、県が残土を埋め立てることによって進むが、計画地内でレッドデータブック絶滅危惧T類のチョウ「ヒメヒカゲ」の生息が09年に確認されたため、埋め立てを中断して保護対策を検討し、12年度から本格的に工事を再開した経緯がある。
担当課によると今後のスケジュールは、埋め立てや基本計画策定が順調に進めば、12年度内で基本設計も委託したいとしている。13年度は実施設計と県施行による公園造成(残土埋め立て)を行い、14年度から市施行による造成(切り土)に着手する。