公立大学法人・静岡県立大学は、新看護学部棟の建設に伴う設計者の選定で、指名プロポーザル手続きを開始した。静岡市内に拠点を置く設計事務所7者を指名して参加表明の受け付けを行っており、5月下旬に提案の審査とヒアリングを実施して設計者を特定する。2012年度末にも工事を発注し、13年度に施工する予定。
同事業では、短期大学部の看護学科(全体定員240人)と、大学の看護学部(全体定員240人)を統合。短大のある小鹿キャンパス(静岡市駿河区小鹿2ノ2ノ1)内に新たな看護学部棟を建設して、全体の定員を530人に増やす。
大学がある谷田キャンパス(静岡市駿河区谷田52ノ1)内の看護学部の施設(実習棟や講義室)を、新たな看護学部1年生の教養・教育施設として継続して使用するほか、短大の小鹿キャンパスにある教育棟(講義室など)を活用。定員増に伴い足りなくなる実習・実験室などを「新看護学部棟」として新設する。
建物の構造や規模などについては、今後委託する設計の中で固める。
建設地は、小鹿キャンパスの体育館と事務所・図書館棟の間。
同大学では、新看護学部棟の建設に合わせ、短大部の教育棟や図書館棟の改修、駐車場と駐輪場の増設も計画、これらの工事のスケジュールなども今後まとめていく。
設計委託に当たり、静岡県が12年度予算で「県立大学新看護学部棟施設整備等事業費助成」として基本・実施設計費8400万円(全額県補助)を計上している。
(2012/5/11)
建通新聞社 静岡支社