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建通新聞社(静岡)
2012/05/09

【静岡】金額は前年度比14.1%減の3127億円―静岡県内官公庁の2011年度発注状況

 本紙調査によると官公庁が静岡県内で2011年度に発注した工事や建設関連業務は総計1万5684件で、発注額は総額3127億0197万円となった。10年度に比べ件数は3・6%減にとどまったものの、金額は14・1%減と前年度を大幅に下回った。県と市町の契約額がともに前年度を上回った一方、国・公団関係の発注が前年度に続き大幅に減少したことが響いた(詳細を月刊建設データ5月号に掲載)。
 国・公団関係は、4月に開通した新東名関連をはじめとした大型工事が減少したことが影響し、件数が前年度比12・4%減の885件、金額が同49・3%減の672億6440万円となった。県関係は件数が同2・6%減の6292件、金額が同9・6%増の1020億7608万円、市町関係は件数が同3・2%減の8507件、金額が同3・8%増の1433億6149万円だった。
 受注実績を企業別に見ると、県の「県デジタル防災通信システム整備」など3件を受注した日立国際電気が124億0375万円でトップ。2位が中日本高速道路東京支社が発注した「中部横断自動車道樽峠トンネル南」や長泉町の「健康公園・多目的屋内健康施設建築整備」など3件・64億5840万円を受注した清水建設、3位が掛川市・袋井市新病院建設事務組合の「新病院建設建築」を58億7500万円で落札した大林・戸塚・丸明JVとなった。
 県内企業のトップは平井工業(静岡市)の29件・37億1350万円で、静和工業の50件・26億2191万円、静鉄建設の23件・25億8998万円が続いた。10年度は全体のベスト10にランクインした県内企業は4社だったが、11年度は5社に増えた。
(2012/5/9)

建通新聞社 静岡支社