建通新聞社四国
2012/05/08
【高知】漁港漁場整備に19億投入 県・市町まとめ
高知県水産振興部漁業漁場課は、2012年度の県直轄および市町の漁業漁場整備事業箇所をまとめた。総額は18億8742万円(県のみでは17億8882万円)で、内訳は、安全・安心な水産物を効率的かつ安定的に供給できる漁港漁場整備に13億3475万円(県のみは13億3115万円)、南海地震津波対策の推進に5億5267万円(県のみは4億5767万円)となっている。なお事業費については、県の当初予算に基づくもので、国からの内示額により減少することもある。
安全・安心な水産物を効率的かつ安定的に供給できる漁港漁場整備のうち、全国防災対策費を活用した水産物供給基盤整備事業には5億0235万円。安芸漁港で沖防波堤延長16・7bのケーソン1函据え付け・製作、野根漁港で防波堤のケーソン2函の製作を進める。
水産基盤ストックメネジメント事業には4億9534万円(県のみは4億9174万円)。県直轄では、宇佐・赤岡・浦分・三津・佐賀・田ノ浦・大島・沖の島の各漁港で機能保全工事を進め、市町管轄では、安田(安田町)、深浦(須崎市)、栄喜(宿毛市)の各漁港で機能保全計画策定を進める。
広域漁場整備事業には3億3705万円。足摺岬沖の表層型浮魚礁(黒牧13号)整備と室戸沖の表層型浮魚礁(黒牧10号)設計を進める。
南海地震津波対策の推進のうち、広域水産物供給基盤整備事業には2億1000万円。室戸岬漁港で防波堤を粘り強い構造への改良、安芸漁港でマイナス3・0b岸壁の耐震強化を図る。
市町が事業主体の地域自主戦略交付金には3億4267万円(県のみは2億4768万円)。漁業集落整備事業では、宇佐地区(土佐市)で避難路・避難広場・誘導灯、竜・井尻地区(土佐市)で避難路・防火水槽、上ノ加江地区(中土佐町)で避難路・誘導灯、佐賀地区(黒潮町)で避難路・避難広場・誘導灯、安田地区(安田町)で避難誘導灯、志和浦地区(四万十町)で避難路・誘導灯、周防形地区(大月町)で避難路・避難広場、柏島地区(大月町)で避難路の整備をそれぞれ進める。漁港機能高度化事業では、羽根地区(室戸市)で護岸・誘導灯の整備を進める。