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建通新聞社(中部)
2012/05/02

【愛知】名港管理 新コンビナート整備に向け調査など委託

 北浜ふ頭で新食糧コンビナートを整備する名古屋港管理組合は、2012年度に埋め立て設計に先立つ環境アセスメント調査と概略検討業務、土質調査などを委託する。その後、順調に事業が進めば13年度以降に基本設計、実施設計を委託する予定だ。
 同事業は、港内の保管・生産機能を移転集約し、効率的な穀物貿易の拠点を整備するもの。名古屋港が11年度、国が指定する国際バルク戦略港湾(穀物)に選定されたことに伴い事業を本格化する。戦略港湾として、20年度を目標にコンビナート用地の確保、ポストパナマックス船が入港できる公共桟橋や泊地の整備などを実施する。
 食糧コンビナートの規模は約70fを予定している。施工地は名古屋港南部地区。北浜ふ頭の西側で、高潮防波堤の北側のエリアを埋め立てて用地を確保する。これに向けて3月に名古屋港港湾計画を一部変更した。
 港湾計画ではコンビナート整備に関連するふ頭の設置事業なども示した。主な整備内容は、外貿ふ頭、内貿ふ頭、専用ふ頭、泊地などの水域施設、臨港交通施設、港湾環境施設など。
 外貿ふ頭では、水深14bのドルフィン1バースと、荷さばき・保管施設用地4fの整備を計画。内貿ふ頭では水深7・5bの岸壁2バースと、荷さばき・保管施設用地2fを確保する。専用ふ頭は、既設のドルフィン3バースを、水深12bから14bに深くする。
 水域施設計画では、バースなどの整備に関連した泊地整備などを盛り込んだ。主要な新規整備事業は、水深14b、面積99fの航路泊地整備など。
 臨港交通施設としては、新たに臨港道路北浜ふ頭線(仮称)の整備を計画している。西知多産業道路の側道から北浜ふ頭まで、新たに建設するコンビナートをつなぐ形で道路を整備する。延長や幅員など詳細は、ふ頭整備の進捗に応じて決定する。
 港湾環境施設としては、物流機能保護と快適な水際空間の演出を目的に、緑地を整備する予定。面積は6fを計画している。