建通新聞社(中部)
2012/04/27
【愛知】名古屋市 学校リニューアル改修調査・設計
名古屋市教育委員会は、アセットマネジメントの考え方に基づき、築40年程度の校舎を対象にリニューアル改修を試行するため、2012年度に調査と設計を行う。対象とする学校の選定を現在進めており、調査は上半期、設計は下半期に発注する予定だ。
市は4月に、市の建築物や公共土木施設などの今後10年間の維持管理・更新に関する考え方や施設整備の方向性を取りまとめた「アセットマネジメント推進プラン」を策定した。同プランの中で、建築物はこれまでおおむね築40年程度で改築してきたが、今後は構造体の耐用年数まで使うことを目標とした。そのためリニューアル改修などを実施して長寿命化する。
学校施設はおおむね築20〜25年程度を経過した時点で老朽化対策として大規模改造事業を行ってきた。プランでは、これに加えて築40年以上が経過した時点で機能向上が必要なものはリニューアル改修、それ以外のものはセミリニューアル改修か大規模改造を行う。
リニューアル改修は、建物の構造体を残して内外装の改修、設備機器の更新、間取りの変更などを行う。セミリニューアル改修は大規模改造事業に設備の更新を加えたもの。
今後これらの改修を導入するに当たり、事業を試行するため、調査と設計を行う。調査業務では、多数の学校に適用できる形の改修内容などを調べる。さらに事業の手順などを検討する。設計では、具体的な学校を対象として基本設計を行う。対象の校数はこれから検討する。
業務の委託に当たって、教育委員会と住宅都市局のどちらから発注するかや、一般競争入札とするか指名競争入札とするかは現段階では決まっていない。