北海道建設新聞社
2012/04/27
【北海道】札幌市が地下鉄麻生と北24条駅に駐輪場整備−来春供用へ
札幌市は2012年度、地下鉄南北線の麻生駅と北24条駅周辺で駐輪場整備を進める。麻生駅は5月中旬ごろ制限付き一般競争で公告する方針で、北24条駅周辺は9月の入札を予定。いずれも来年春の供用開始を目指す。
市は11年5月に自転車利用総合計画を策定。この中で、走行空間の明確化や、総合的な駐輪対策の推進などに取り組む方針を打ち出した。
自転車利用者の増加が顕著な「都心部」と「駅周辺」を施策展開の重点地区と位置付け、具体施策では、既存道路空間での走行環境整備と、既存用地を活用した駐輪環境整備、放置自転車の抑制などを盛り込んだ。
市では12年度に、1650台分の駐輪場整備を予定。このうち150台分収容の西2丁目線沿道は既に整備済みで、今後発注するのは、麻生駅と北24条駅周辺の2カ所となっている。
麻生駅では、既存の屋外駐輪場スペースに2層式の施設を整備。規模はS造、延べ540m²程度で、約500台を収容する。整備費は約1億円で、5月中旬に公告、同下旬か6月上旬に入札する方針。
一方、北24条駅周辺では、市営住宅幌北団地の建て替えに伴って余剰地となる北24条西3丁目の約1700m²に、1000台収容可能な施設を設ける。平面シェルター式で、整備費は1億円を上回る見通し。工事は既存団地解体後となるため、9月中の入札を見込んでいる。
このほか市は、地下鉄東豊線栄町駅に隣接する北洋銀行旧栄町東支店跡地を活用した駅周辺整備に合わせた駐輪場整備を計画。13年度の工事に向けて、12年度は用地買収を進める。
また12年度には都心部や駅周辺の駐輪場の在り方を検討する方針で、さらに整備が必要な箇所がないか洗い出していく。