建通新聞社(中部)
2012/04/25
【岐阜】市立恵那病院の再整備 配置計画の調整中
老朽化した「市立恵那病院」の再整備に取り組む恵那市は、4月にも基本計画案のパブリックコメントを行う予定でいたが、配置計画の調整に若干時間がかかっており、まだ手続きに入れないでいる。大きなスケジュール変更はないが、6月ごろからを予定していたプロポーザル方式の設計者選定準備は、少し遅れそうだ。新病院は2016年度の開業を目指している。
恵那病院は03年に国立療養所恵那病院を恵那市に移譲して開設した。所在地は大井町2725。敷地内には大小合わせて20以上の建物がある。
再整備の具体的な規模や配置は未定だが、基本的な考え方として介護老人保健施設の併設や、診療科を腎臓内科の新設などで現行の18科を19科と増科すること、現在の病床数199床を基本とした規模で再編成することなどを決めている。
当初のスケジュール案では、設計者選定のプロポーザル手続きが12年6月〜10月、設計作業が13年1月〜14年3月までの15カ月、工事が14年7月〜15年12月までの18カ月としていた。
同市は04年の合併で現在の形となったため、市立医療施設は恵那病院のほか「上矢作病院」と6カ所の診療所がある。各施設の老朽化もあり、総合計画の後期計画に病院整備を位置付けるとともに、「恵那市公立病院等の在り方検討委員会」などを設けて再整備計画の検討を進めてきた。