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建通新聞社(静岡)
2012/04/23

【静岡】6団地230戸を施工―静岡県営住宅の全面的改善

 静岡県は2012年度、県営住宅の全面的改善として、原団地や麻機羽高団地など6団地7棟で計230戸の事業に着手する。いずれも躯体を残して間取りや設備などを全面的に改修。家族構成やライフスタイルの変化などを背景とした県民のニーズに対応した住宅にリニューアルする。団地を所管する土木事務所ごとに工事を発注していく。
 12年度に着工するのは、▽原団地G棟(鉄筋コンクリート造5階建て延べ約2800平方b、40戸)▽自由ケ丘団地D棟(同造5階建て延べ約2700平方b、40戸)▽吉川団地H棟(同造5階建て延べ約1900平方b、30戸)▽麻機羽高団地21号棟(同造5階建て延べ約1700平方b、30戸)・22号棟(同造5階建て延べ約1600平方b、30戸)▽安倍口団地9号棟(同造5階建て延べ約2100平方b、30戸)▽袋井団地9号棟(同造5階建て延べ約1900平方b、30戸)―。
 それぞれの住棟で、躯体を残して内装や設備配管などを撤去した上で、間取りの再構築や設備改修を実施。エレベーターの設置や段差の解消など、ユニバーサルデザインに配慮した住宅にリニューアルする。
 いずれも改善内容を設計の中で固めた上で工事を発注。13年度までの2カ年で施工する。
 原団地(沼津市大塚978ほか)は1976〜79年の建設。鉄筋コンクリート造5階建てで、管理戸数は650戸。D棟の全面的改善では、総額4億4000万円を見込んでいる。
 自由ケ丘団地(富士市五貫島704ノ1)は、鉄筋コンクリート造5階建て。75〜77年建設で、全体で300戸。D棟全面的改善の事業費は4億4000万円。
 吉川団地(静岡市清水区吉川1040)は、鉄筋コンクリート造3〜5階建て。74年の建設で管理戸数は全体で200戸。H棟の事業費は3億3000万円。
 麻機羽高団地(静岡市葵区羽高18)は、71〜73年と80年に建設した鉄筋コンクリート造4〜5階建て756戸の住宅。21号棟と22号棟の全面的改善に伴う事業費は合計6億6000万円。設計はアド設計(静岡市駿河区)が担当した。
 安倍口団地(静岡市葵区安倍口団地6)は、71〜78年に建設。鉄筋コンクリート造4〜5階建てで、管理戸数は694戸。9号棟の事業費は3億3000万円。
 袋井団地(袋井市青木町5)は、鉄筋コンクリート造5階建てで、290戸。75〜78年に建設した。9号棟の工事予定額は3億3000万円。
(2012/4/23)

建通新聞社 静岡支社