静岡県は2012年度、「天竜地区新構想高校」の設置に伴う天竜林業高校への新校舎の建設や既存建物の改修に着手する。新築7棟と改修8棟を段階的に施工する計画で、県議会9月定例会での請負契約締結の承認に向け、今夏に工事を発注する。13年度末までの2カ年で施工する。
天竜地区新構想高校の設置では、浜松市天竜区にある天竜林業高校(二俣町二俣601)と二俣高校(二俣町二俣196ノ2)、春野高校(春野町堀之内284)の3校を再編。天竜林業高校の校地(敷地面積4万7506平方b)に新たな校舎を建設するとともに既存校舎を改修し、「天竜校舎」として総合学科4学級と農業(林業)科2学級を配置。春野高校は現在の校舎を「春野校舎」として活用し、普通科1学級とする。
新築するのは、▽校舎棟・特別教室棟(鉄骨造4階建て延べ約8600平方b)▽多目的体育館(木造、約800平方b)▽温室(鉄骨造、約130平方b)▽部室(木造、約130平方b)▽プール付属棟(鉄骨造、約120平方b)▽駐輪場(鉄骨造、約470平方b)▽学びの森(鉄筋コンクリート造、約300平方b)―の7棟。
一方、改修の対象は、▽第1実習棟(鉄骨造3階建て延べ2000平方b)▽第2実習棟(鉄骨造2階建て延べ1200平方b)▽第1体育館(鉄骨造2階建て延べ1400平方b)▽製材実習棟(鉄骨造平屋160平方b)▽総合機械実習棟(鉄骨造平屋360平方b)▽家庭科実習棟(鉄筋コンクリート造3階建て延べ600平方b)▽社会美術棟(鉄筋コンクリート造2階建て延べ390平方b)▽武道場(鉄骨造平屋510平方b)―の8棟。
また、管理教室棟(鉄筋コンクリート造4階建て延べ4300平方b)や第3実習棟(鉄筋コンクリート造2階建て延べ870平方b)、多目的体育館(鉄骨造2階建て延べ840平方b)などを解体する。
工事を、建築、電気、管に分離して今夏に発注。新たな校舎の建設を進めながら、既存建物の内部・外部の改修を段階的に進める。工事予定額は総額25億2200万円。
設計業務を針谷建築事務所(静岡市駿河区)が担当している。
(2012/4/18)
建通新聞社 静岡支社