建通新聞社(中部)
2012/04/16
【愛知】名古屋市 介護保険事業計画 1940人分を整備へ
名古屋市健康福祉局は、高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画「はつらつ長寿プランなごや2012」を策定、公表した。介護老人保健施設などの施設・居住系サービスの2014年度の目標定員を2万4270人とし、12〜14年度の3カ年の整備目標を1940人分とした。
1940人の内訳は、介護老人保健施設(特別養護老人ホーム)が820人、介護老人保健施設が400人、認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)が300人、特定施設入居者生活介護が420人。
施設整備の考え方として、介護老人福祉施設と介護老人保健施設は、定員29人以下の施設を優先しつつ、必要な整備量を確保するため定員30人以上の施設整備も行う。また、介護老人福祉施設はユニット型で整備する。特定施設入居者生活介護は、事業者の意向の多い混合型で整備を進める。
高齢者保健福祉計画は、高齢者に対する保健や福祉の目標などを定めるもの。介護保険事業計画は、サービスごとの利用量の見込みや介護保険サービスを円滑に提供するための事業などを定めるもの。両計画を合わせて3年ごとに見直しを行っている。今回策定した計画は第5期計画で、計画期間は12〜14年度の3年間。
計画では、65歳以上の将来人口を14年度に53万7000人(うち75歳以上は25万2000人)と予測し、要支援・要介護者は8万7900人と推計している。介護老人保健施設などの施設・居住系サービスの利用者数の見込みは、14年度に2万2790人と算定している。