建通新聞社(東京)
2012/04/12
【神奈川】 横浜市 北西線事業化、予備設計はプロポか
政府の2012年度予算成立を受け、高速横浜環状北西線が事業化する。横浜市は12年度、北西線建設用地の測量や地質調査を行い、順調なら予備設計を開始する。設計の発注ではプロポーザル方式の適用を視野に、入札の公告時期など詳細を検討する。12年度の事業費は5億6475万円(首都高速道路会社への出資金を含む)。
北西線は、東名高速道路横浜青葉インターチェンジ・ジャンクションから、第三京浜道路港北ジャンクションを結ぶ延長約7・1`b、標準幅員20bの自動車専用道路=図=。現在建設中の高速横浜環状北線と一体となり、横浜都心部・湾岸エリアと東名高速道路を連絡する。11年3月に神奈川県が都市計画決定し、国が12年度予算で新規に事業化。横浜市と首都高速道路会社を事業予定者とし、おおむね10年程度で建設する計画だ。概算事業費は約2200億円。
横浜市は、北西線の全延長のうち地下式(トンネル)部約4・1`区間のシールド工事と、トンネル両端の「北八朔換気所」と「東方換気所」の建築を担当する。トンネルの最も深い部分が土被り約67b。シールドの施工方法などは設計を進める中で検討する。
首都高速道路会社は、北西線の地表式(土工部)区間と、東名・第三京浜のジャンクションに接続する嵩上式(高架部)区間の築造と全線の舗装、トンネル内の防災設備、換気所の設備工事などを担当する。
北西線の整備により大規模災害への備えや横浜港の国際競争力を強化し、横浜市内の交通安全と渋滞の解消を目指す。