建通新聞社
2012/04/10
【大阪】北大阪急行線延伸へ 土質調査など開始 基本設計作成へ
北大阪急行線延伸に向けて調査が開始される。大阪府都市整備部は、箕面市からの受託で、ルートとなる国道423号の土質調査、測量などを実施する予定。4月中に入札公告する見通し。
これらのデータを基に、2012年度中に基本設計を作成。並行して関係者間の事業化合意を形成。また、駅前広場の整備に向けた調査や、駅周辺のまちづくりについて、地権者の意向調査や整備手法の在り方検討を実施する。13年度に事業許可、施行認可を得て都市計画決定。14年度の着工を目指す。開業は18年度が目標。
今回発注する調査は、鉄道の線形や駅位置の基本設計、地形図の作成に必要な測量現地調査など。▽国道423号測量委託(豊中市新千里東町1ほか)=測量、空中写真測量、路線測量、納期6カ月▽国道423号土質調査委託その1(豊中市新千里東町1ほか)=地質調査、納期4カ月▽国道423号土質調査委託その2(箕面市船場東1ほか)=地質調査、納期4カ月▽国道423号交通量調査(豊中市新千里南町1ほか)=交通量調査、納期4カ月−を池田土木事務所から発注する。
計画は、北大阪急行線を千里中央駅から箕面市内のかやの中央地区まで延伸するもの。(仮称)箕面船場駅と(仮称)新箕面駅を新設。延長は約2.5q。千里中央駅から箕面船場駅と新箕面駅の中間地点までを地下構造、その地点から北側を高架構造で整備する予定。これまでに算出した事業費は420億円。調査業務や鉄道基本設計で事業費の縮減を目指す考え。
2010年度に新しく創設された地方公共団体向けの補助金・社会資本整備総合交付金を活用した鉄道整備として、全国初を目指す。交付金の活用により、事業費における国の補助率が約3割から5割に拡大する。
延伸に合わせて大阪船場繊維卸商団地協同組合の船場地区再整備、国立循環器病研究センターの移転誘致など、地域の核となる施設構想も進んでいる。