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建通新聞社(東京)
2012/04/09

【神奈川】 県有施設基本情報データベース化 「12年度までに整備を完了」

 神奈川県は、県有施設の長寿命化に向けた計画修繕とファシリティマネジメント(FM)の推進に役立てるため、施設基本情報の電子化を進めている。12年度は、計画修繕の対象となっている知事部局63施設のうち、23施設の建築部材などのデータ整備をコンサルタントに委託する。データベース化は、2010年度に着手し、11年度までの2年間で40施設分を完了した。効率的に施設を管理するためのツールとして活用する。
 「神奈川県県有施設長寿命化指針」では、計画的に修繕を実施するため、まず財産管理者が施設の設置年度や劣化状況を勘案して、長期修繕計画を含む維持管理計画を作成することとしている。計画は、技術職員がおおむね5年ごとに劣化診断を実施し、劣化状況を把握して見直す。今のところ、計画修繕工事の実施対象は建築後30年未満の63施設。
 併せて、11年3月に公表した「県有地・県有施設の財産経営戦略(神奈川県ファシリティマネジメント推進方針)」には、ファシリティマネジメントの推進策の一つとして、施設管理データベースの構築などを盛り込んでいる。
 これらの方針に従い、県有施設の保全に関する情報を一元的に管理するため、国と地方公共団体の共同利用情報システムである「保全情報システム(BIMMS)」を活用して、施設管理データベースの整備を進めている。
 10〜11年度に、対象63施設のうち40施設について、建築部材や設備機器などの基本情報を調査し、その情報を図面とともに電子化した。12年度は残る23施設の建物情報などをデータベース化する。
 11年度の「県有施設基本情報データ整備業務」は、エム設計(横浜市神奈川区)が担当した。同業務は、本店が神奈川県内にある建築設計の登録者を参加資格要件とし、一般競争入札(8月公告、9月開札)で委託した。