トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北海道建設新聞社
2012/04/05

【北海道】将来の福祉村再整備へ財政改革−道社会福祉事業団

将来の福祉村再整備へ財政改革−道社会福祉事業団 
 社会福祉法人北海道社会福祉事業団(札幌市中央区大通西5丁目11、吉田洋一理事長)は2012年度に、10―15年後に改築が必要となる福祉村(岩見沢市)の整備事業費確保などを目的とした財政改革に取り組む。
 同事業団は各施設を道から移譲を受けた06年度に、人件費の圧縮などを含めた大規模な財政改革を実施した。吉田理事長は「この6年間で民間としての良い形ができ、黒字体質に切り替わってきた。しかし次のステップの時期に来ており、将来の安定した発展を目指すための道筋をつくる年が12年度。事業団にとって重要な1年になる」と話す。
 第一の課題に挙げるのが、道内各地に抱える施設整備費の確保だ。伊達の太陽の園は改築事業で新施設にしたものの、他の施設も同様の対策を取るわけにはいかないという。
 特に新旧混在している福祉村の施設は、古いもので1978年から82年に、さらに平成に入ってからも整備が続いた。暖房設備は集中管理方式で、所有施設全体のファシリティマネジメントを手掛ける事業団にとって、エネルギー消費などのファシリティコストをいかに抑えるかが課題となっている。
 同事業団には現在、福祉村に関する新たなエネルギーシステムの提案が数件持ち込まれており、その提案を基に望ましいエネルギーシステムのベースを検討し、福祉村の再整備構想を練り上げていく方針だ。