多治見市は、2009年度に策定した「橋梁長寿命化修繕計画」に沿って10年度から補修工を進めている。12年度は「記念橋」の工事と、「川尻橋」の設計を行うため、当初予算に事業費1億3100万円を計上した。工事は9月ごろ、設計は第2四半期に契約する。また、19年度までに補修を予定している橋梁は両橋を除き15橋あり、順次整備を進めていく方針だ。
同計画は、市が管理する241橋のうち、橋長が15b以上で災害時の重要度が高い46橋を対象に策定した。その中から19橋を19年度までに補修を行う橋梁として選び、ランク1〜6までの優先順位を付けて取り組んでいる。既にランク1、2の昭和橋と陶都大橋については補修を終えている。
12年度に工事を行う記念橋は、ランク3の優先順位。上山町1丁目で土岐川に架かる鋼橋。橋長は106・8b、幅員は13・6bで、桁種は鋼鈑5主桁、下部工数は4、桁形式は3径間連続、桁端部数は2。竣工は1971年。主な整備概要は、桁塗り替え、歩道高欄の取り換え、橋面防水、舗装打ち替え、橋台ひび割れ補修、ジョイント取り換えなど。設計は大日コンサルタント(岐阜市)が担当した。
設計を行う川尻橋は、ランク4の優先順位。笠原町平園で笠原川に架かる鋼橋。橋長は15・1b、幅員は5・5bで、桁種はH形鋼桁3主桁、下部工数は2、桁形式は1径間単純、桁端部数は2。竣工は1965年。
そのほか、19年度までに補修を予定している橋梁は次の通り。
<ランク5>
▽大坪橋(橋長22b)▽大椋橋(橋長17b)▽笠原橋(橋長25b)▽中田橋(橋長18b)
<ランク6>
▽滝呂中央橋(橋長24b)▽月見橋(橋長73b)▽大椋橋・歩行者用(橋長17b)▽向島橋・歩行者用(橋長19b)▽大洞川橋・歩行者用(橋長48b)▽第1折戸橋・歩行者用(橋長17b)▽若宮橋(橋長21b)▽北丘橋(橋長17b)▽多度橋(橋長35b)▽大畑橋(橋長23b)▽湯の上橋(橋長23b)