トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(中部)
2012/03/29

【三重】県企業庁 12年度は154億円

 三重県企業庁は、2012年度の重点事業として、「第2次中期経営計画」(11〜14年度)に沿って、主要施設の耐震化、設備の更新などを促進する。特に耐震対策では、水管橋の耐震化工事で沼木水管橋(伊勢市)の1件と設計3件を前倒しし12年度に実施する。また、南勢水道拡張事業については、15年4月の給水開始に向けて送水管敷設などを行う。水力発電事業では中部電力への譲渡に向け大型変圧器の取り替えなどの設備改修を行う。
 同庁の12年度予算額(資本的支出)は154億1870万円で前年度比8・8%減(6月補正予算後対比、以下同)。内訳は、水道事業が76億1048万円で同8・5%減、工業用水道事業が65億0937万円で同5・1%減、電気事業が12億9884万円で同80・7%増となった。
 また、「第2次中期経営計画」の進捗状況のうち、耐震化状況をみると、水道事業の主要施設の耐震化率が99・2%(11年度末目標99・2%)など、全体的に予定通りの進捗状況となっており、14年度に向けて各事業の取り組みを促進させる。
 12年度の重点事項の予算は次の通り。
◇計画的な施設改良
 <耐震化対策>▽水管橋耐震補強工事など(鈴鹿川など22件)=16億5555万▽主要施設耐震補強工事(第2期取水施設など15件)=5億1184万
 <老朽劣化対策>▽多気浄水場送泥ポンプ棟電気設備など改良=1億6170万▽浄水場緩速かく拌機改良=1億5435万▽高岡加圧ポンプ所電気設備改良=1億5424万 ▽内径800_ほか制水弁取り替え(3期・海山道〜塩浜)=1億2600万▽宮川ダム管理棟建て替え(負担金)=2006万
 <配水運用の強化など>▽配水管敷設工事(2期・力尾)=1億4815万▽内径150_送水管敷設替(波瀬向け)=7160万
 <その他>▽青田発電所導水路災害復旧設計および地滑り対策設計=4210万
◇拡張事業
 <南勢水道拡張事業>▽内径250_送水管敷設(丹生)=1億2600万▽丹生、大台向けポンプ所測量設計=1262万
◇経営改善
 <技術管理業務の包括的な民間委託>▽統括運転管理と浄水場など管理業務委託=2億7021万
 <水力発電事業の民間委譲>▽PCB含有大型変圧器取り替えなど=8億2185万▽施設整備(宮川第1、2水車入り口弁・制圧機修理など)=5億8203万  
◇環境・地域貢献
 ▽水源涵(かん)養林整備=3000万
 また、「第2次中期経営計画」の主な進捗状況などは次の通り(@12年2月末時点の進捗A11年度末目標)。
◇水道用水供給事業
 ▽主要施設耐震化率―@99・2%A99・2%▽水管橋耐震化率―@94・7%A93・5%▽設備の更新率―@21・1%A24・4%
◇工業用水道事業
 ▽主要施設耐震化率―@79・7%A78・1%▽水管橋耐震化率―@77・0%A77・0%▽管路の更生率―@13・5%A13・5%▽設備の更新率―@15・8%A15・8%
◇水力発電事業
 ▽主要施設耐震化率―@97・8%A97・8%▽設備の更新率―@17・9%A30・4%(※設備の更新率の低さは、紀伊半島大水害により発電所が被災し予定していた設備の更新が実施できなかったため)