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北海道建設新聞社
2012/03/28

【北海道】釧路公立大が施設改修に12億円を試算−20年度まで 

 釧路公立大は、2011年度から10カ年を期間とする同大の施設改修計画をまとめた。改修費用約12億円を試算。校舎棟は9億円程度を掛け、前期に屋上防水や屋根・外壁補修、ボイラ・暖房温水配管、後期に受変電、照明器具、排水管などをそれぞれ更新する見込みだ。発注業務は市が担当。5―6月に廊下や体育館屋上防水、暖房・衛生設備更新などを予定している。
 芦野4丁目1の1にある同大は、経済学部経済学科の単科大学として1988年4月に開学。96年度の経営学科開設時と、05年度の図書館増設時に合わせて増築し、現在はSRC一部S造、地下1地上4階、延べ2万604m²の規模となっている。
 劣化防止や予防保全、機能継続などを図るため、10年度の現況調査に基づき改修計画を策定した。機器更新は、LED照明など省エネ対策に配慮するとともに効率的な運用管理を構築。状況に応じた検証をして5年ごとに計画を見直す。
 改修方針を見ると、屋上防水は12年度に体育館、14―15年度に校舎棟と教室棟で実施。屋根ふき材は12年度に大講義室、18年度にアトリウムを予定している。チョーキングが見られる劣化部の塗装外壁は、12年度から6カ年かけて修繕・改修をする。
 外構は定期的な保全点検をするほか、19―20年度に門やゲートのインターロッキング、アスファルト舗装を見込む。内部はカーペットや床材の張り替えを検討。3―4階研究室は使用状況を勘案して改装する。
 電気や機械設備は、いずれも良好な状態を維持しているが、将来的には耐用年数に伴う更新が必要となる。電気関係は、13年度に電話・拡声、16―18年度に受変電や構内配電線、17―20年度に照明器具などを想定。機械関係は、12―13年度に給水配管、14―16年度にボイラと暖房温水の配管や空・外調機、自動制御機器、18―20年度に真空温水器をそれぞれ更新する。
 工種別では、建築が約5億円、電気と機械が各約4億円を見込む。年間1億5000万円前後を投じる計画で、12年度予算には工事請負費1億3364万6000円を計上した。