建通新聞社(中部)
2012/03/26
【三重】志摩市 神明、大王など幼保一体化施設
保育所・幼稚園等再編計画を進める志摩市は、2012年度に幼保一体化施設整備として、神明地区、大王地区の2地区で設計や造成工事などに着手、また東海地区、磯部地区で調査、測量を行う。また鵜方地区は保育所の統合となり、造成設計などに着手する計画だ。いずれも13年度までに着工し、14、15年度の開園を目指す。このほか、民間保育所が甲賀地区へ建設する事業への補助も予定している。2012年度予算には委託費、工事費、補助などとして、計約5億3400万円が計上された。
各事業の概要などは次の通り。
<神明地区幼保一体化施設>
神明保育所と神明幼稚園を対象に統合し新築する計画。建設地は、阿児町神明の近鉄志摩線・神明駅の西側で、国道167号沿いの西側で用地を確保。検討委員会で示された案では、全体の敷地面積が約1万平方bあり、造成することで標高18bレベルで約4000平方bの用地を整備する。施設計画は園舎が最大2000平方b。園庭1100平方b。定員最大180人。14年度の開園を予定。12年度は、建築設計と造成工事を予定し、予算に2億2337万円を計上。
11年度に地形測量を大和総合企画(志摩市)、地質調査をNTCコンサルタンツ三重営業所(伊勢市)で実施した。
<大王地区幼保一体化施設>
大王地区では地区内の5施設(波切保育所、船越保育所、大王第三保育所、波切幼稚園、船越幼稚園)を対象に統合新築する。建設地は、大王町波切の大王支所に隣接する波切ファミリー公園と駐車場。検討委員会で示された案では敷地面積が約7000平方b。施設計画は園舎が最大2000平方b。園庭1100平方b。定員最大180人。14年度の開園を予定。12年度は、建築設計と造成工事を予定し、予算に1億0664万円を計上。
11年度に地形測量を藤本測量設計事務所(志摩市)、地質調査を丸栄調査設計(松阪市)で実施した。
<東海地区幼保一体化施設>
阿児地区の4施設(甲賀保育所、志摩保育所、国府幼稚園、国府児童館)を対象に統合新築する。建設地は、阿児町神明の長沢運動公園内を予定。詳細は今後検討する。15年度の開園を予定。12年度は、地形測量などを予定。予算に449万円を計上。なお同地区には、学校給食センター統合、志摩広域消防組合の消防本部および志摩消防署の庁舎を含めた3施設が建設される計画となっている。
<磯部地区幼保一体化施設>
磯部地区の2施設(下之郷保育所、磯部幼稚園)を対象に統合新築する。建設地は、磯部町恵利原の磯部ふれあい公園の駐車場と周辺の土地を含めた用地(民地)を提案する予定。現在の駐車場も民地を借り上げており、12年度に不動産鑑定評価業務などを行う。15年度の開園を予定。予算には200万円を計上。28日に地元説明会を行う。
<鵜方地区保育所統合>
鵜方地区の2施設(鵜方保育所、鵜方第二保育所)を対象に統合新築する。建設地は、阿児町鵜方で新設された市道堂岡岩出線沿いの市有地(2704平方b)と民地(1919平方b)の計約4600平方bを予定しており、19日に行われた地元説明会で予定地などを示した。15年度の開園を予定。12年度は、用地購入、造成設計などを予定し、予算に8426万円を計上した。