建通新聞社(東京)
2012/03/22
【東京】 竹ノ塚駅付近鉄道高架化で用地交渉を委託
足立区は、東武伊勢崎線竹ノ塚駅付近の鉄道高架化事業で、用地買収交渉などの業務を公共用地補償機構(文京区)に委託した。委託内容は、立体交差事業や区画街路14号線整備に関する用地交渉など。特定者が提案した見積り金額は1億7765万円(税抜)。
同立体交差事業は、2012年度に用地交渉のほか、高架橋の設計作業、線路西側部分の仮線路の仮囲い工事・土中調査などを実施する。鉄道高架の完成は20年度で、総事業費は550億円を見込んでいる。
高架化事業は、都内で初めて区が施行する事業で、総事業費の約84%を区が負担する。取得予定の用地は、区画街路部分が約2000平方b、西口駅前広場部分が約1400平方b、鉄道高架化事業用地が約200平方b。区は用地を今後3年以内に取得したい意向で、春にも地権者への説明会を実施する。
事業区間は東武伊勢崎線の足立区栗原2丁目付近〜東伊興3丁目付近間の約1・7`。4路線ある鉄道を高架化し、踏み切りを除却するとともに、竹ノ塚駅西口に駅前交通広場や区画街路(延長90b、幅員18b)などを新設する。
高架化により、駅付近に2カ所ある開かずの踏み切りの解消や東西分断による経済・日常生活の阻害解消などを図る。