建通新聞社(中部)
2012/03/22
【三重】県政策部 木曽岬干拓地へメガソーラー誘致
三重県政策部は、木曽川河口にある木曽岬干拓地へのメガソーラー事業誘致の実現に向けて、必要となる土地用途変更に向けて東海農政局など関係機関と協議を進めている。諸手続きが終了後、事業者を公募する考えだ。
木曽川河口にある木曽岬干拓地は、全体面積443・4fのうち三重県分は335・2f。このうち伊勢湾岸自動車道の南側で予定されていた冒険広場35・6fとデイキャンプ場の28fの合わせて約63fにメガソーラーを誘致する。発電能力は30〜40メガhを想定している。事業化にあたっては、冒険広場とデイキャンプ場の土地の用途変更許可が必要となる。環境アセスについて県側は、同干拓地事業の段階で実施しており、応募した民間事業者が申請する事業内容を検証し判断することになるが、アセス基準より低い内容であれば通常の環境アセスの手続きは不要になるのでは、との考えを示している。
同事業の誘致により、未利用地の有効活用などとともに、2012年7月から開始される再生可能エネルギーの買取価格制度に沿って売電も行えるなど新たな展開が見込まれる。
一方、伊勢湾岸自動車道の北側で計画される「わんぱく原っぱ」については、予定通り、12年度から工事に着手し、13年度の供用を目指す。敷地(地盤面)面積は61・5fあるが、防災上の観点から、公共工事に伴う建設発生土による5bの盛り土を進めてきた。整備後の使用面積は37fで、目的別では、広場ゾーン3f、景観原っぱゾーン34fとなる。