建通新聞社(中部)
2012/03/19
【岐阜】県 各務原浄化センター整備 12年度に18億余投入
岐阜県は、2012年度に事業費18億2700万円を投じて各務原市にある「各務原浄化センター」の汚水処理施設整備を推進する計画だ。11年度当初と比べ1億2300万円増となり、10・11年度の億単位での連続した前年割れからようやく増加に転じた。
12年度事業費のうち工事費は17億5900万円、委託料は6800万円。引き続き浄化センターの耐震、増設、更新事業に重点を置き整備を図る。主な計画は、耐震事業では水処理施設(3〜4池目)の整備、さらには県下水道地震対策緊急整備計画(短期計画)に基づく耐震対策を完了させ、さらなる耐震対策を推進するため、県下水道地震対策緊急整備計画(中期計画)を策定するほか、急速ろ過池耐震設計を行う計画でいる。
増設事業では水処理施設(23池目)と4系脱臭設備、水処理監視設備、汚泥貯留槽の整備を促進する。更新事業では水処理機械・電気設備(3〜4池目)と管理本館電気設備の整備を進めるほか、処理場施設と幹線管渠の長寿命化計画の策定を進めることにしている。
ちなみに12〜13年度までの期間で引き続き継続して整備を図るものとしては、汚泥棟電気監視制御設備と汚泥棟機械設備、管理本館電気監視制御設備のいずれも設備工事がある。同期間内の債務負担行為として汚泥棟電気監視制御設備で1億1400万円、汚泥棟機械設備で6000万円、管理本館電気監視制御設備に2億5000万円の限度額をそれぞれ設定している。
各務原浄化センターは、木曽川右岸流域下水道事業として4市6町の汚水を広域的処理する施設。11年度末時点の同浄化センターの整備状況は、計画汚水量24万9500立方b(日量)に対し、20万1000立方b(日量)の処理能力となる見通しで、整備対象区域内の11年度末の人口普及率は約81%の達成が見込まれている。