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建通新聞社(中部)
2012/03/15

【岐阜】県 東濃、可茂上水道 バックアップ管整備事業を前倒しへ

 岐阜県は、2011年度から東濃と可茂上水道用水供給施設の「バックアップ管整備事業」に着手しているが、12年度は11年度に引き続き基本設計を継続させるほか、当初13年度からとしていた工事の発注を一部前倒して12年度末までに発注する考えでいる。当初予算案には事業費1億3785万円を確保している。
 供用開始から30年以上が経過し、県営水道の送水管は漏水の危険度が高まってきており、管路の更新など早期の対策が求められている。加えて東日本大震災を受けて発足した県震災対策検証委員会での提言を踏まえ、大容量送水管のバックアップ化と耐震化を早急に進める必要性が生じたことからこれら事業を前倒しして進めることにした。
 計画では、7市4町の上水道を供給する東濃と可茂の上水道用水供給施設について、全体で約135`のバックアップ化が必要とし、事業を4期に区分し進める計画でいる。まず11年度から22年度までを1期事業とし、117億円を投じて約50`のバックアップ管整備や必要な流量計室の更新などを図る。既設管の材質は大きく鋼管とダクタイル鋳鉄管の2種類。管径は東濃が1650〜100_、可茂が900〜200_となっている。
 1期事業は現在、基本設計を日水コン岐阜事務所(岐阜市)で進めており、13年2月末で完了させる。これを東濃・可茂でそれぞれ優先度が高い管路から一部12年度内に工事発注することにしている。詳細箇所は今後詰めることになるが、現時点で延べ900b程度の整備などを見込んでいる。工法は既設管を送水させながら二重化する不断水工法を採用する。