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建通新聞社四国
2012/03/13

【愛媛】陸上競技場バックスタンドなど発注へ 県

 2017年開催予定の愛媛国体に向け、拠点施設となる総合運動公園の計画的改修を進める愛媛県は、2012年度当初予算案に改修事業費として20億2600万円を計上するとともに、13年度までの債務負担行為として限度額12億7100万円を設定した。陸上競技場バックスタンドや体育館など主要施設の改修整備に順次着手する。
 債務負担行為を設定しているのは、陸上競技場のバックスタンド改修とフィールドの芝張替え、体育館の改修。
 バックスタンドは鉄筋コンクリート造平屋4220平方で、既存の芝生席を廃止して、バックスタンド全体で個席約9000の増席と既存席を改修するほか、雨天走路や売店、観客用救急室等を整備する計画。改修は11、12年度で整備を進めるサイドスタンド南・北の完成の後(工期は12月28日)に着工する予定で、議会承認案件として発注する。設計は東畑建築事務所(大阪市)が担当。また、フィールド芝(107b×71b)の張替えは、12年度中に芝の植え付けを行い、13年度後半(サッカーシーズンオフ中)に暗渠工や張り替えを実施する。設計はエイト日本技術開発(松山市)が担当。
 1980年に建設された体育館は、鉄骨鉄筋コンクリート造一部鉄骨造3階建て延べ約7600平方bのメーンアリーナを改修。整備されていなかった空調設備を新しく導入するほか、エレベーター設置、メーンエントランス等のバリアフリー化、内外装の美装化などを行い、国体開催会場として必要な環境を整える。設計は教育施設研究所(広島市)が担当。
 このほかの整備では、テニスコート再整備と園内トイレの改修に着手する。
 テニスコート再整備は12年度から14年度までの3カ年で実施(単年度ごとに予算化)。具体的な整備ジュールは明確ではないが、現在の15面コートを16面化にするほか、観客席のバリアフリー化や屋根、照明設備の更新、クラブハウス建て替え(鉄筋コンクリート造2階建て延べ520平方b)などを順次進める計画だ。設計はクラブハウスの建て替えを連合企画設計(松山市)、ほか関連施設の設計はエイト日本技術開発が担当。
 園内トイレの改修も単年度ごとに予算措置を図り、何箇所かに分け順次整備する。設置から約30年が経過している園内トイレのバリアフリー化や経年劣化に対する補修、美装、水洗化などを実施して、使用者が利用しやすい環境を整える。対象施設は▽補助陸上競技場▽中央広場▽相撲場▽相撲場更衣室▽自由広場▽東駐車場▽古代の森▽キャンプ場▽子ども広場−の9棟。設計は日創設計(松山市)が担当。