建通新聞社(東京)
2012/03/12
【東京】 区福祉施設・九段坂病院の合築設計は久米設計
国家公務員共済組合連合会(KKR)は8日、千代田区の「高齢者総合サポートセンター」とKKRの「九段坂病院」との合築施設整備に伴う基本・実施設計業務の委託先を久米設計(江東区)に決めた。10社が参加した当日の一般競争入札で、同社が6250万円で応札し落札者となった。2012〜14年度で工事を進め、15年度に開設する見通しだ。
合築施設の建設場所は、千代田区九段南1ノ6ノ11の千代田区役所本庁舎跡地(敷地面積約3300平方b)。KKRは昨年8月に千代田区と基本協定を結び、設計・工事・監理の契約主体となった。既存の本庁舎は千代田区で解体する。
計画規模は地下2階地上13階建て延べ約2万3100平方bで、免震構造とする。施設のうち区の高齢者総合サポートセンターは、高齢者福祉行政の中心的な役割を担う。また、KKRの九段坂病院は252床の病床を確保するとともに、高齢者の在宅療養を支援する総合診療科の新設などで区施設との連携を図る。建設経費は75〜80億円を見込む。
今回の業務では、合築施設と本庁舎地下部分などの解体に関する設計を13年3月31日納期でまとめる。