建通新聞社(中部)
2012/03/09
【三重】桑名市 新病院建設に向け設計費などを計上
桑名市と地方独立行政法人桑名市民病院は、地域中核病院となる新病院の整備に向けた基本、実施設計に着手するため、同市の2012年度当初予算案に基本、実施設計費などを計上した。
計上したのは、基本構想・基本計画策定費753万円と、基本設計費3087万円、実施設計費8390万円など。基本構想・基本計画策定については、現在、トーマツ(本部、東京都港区)に委託して進めており、完了を待って12年度に基本設計と実施設計を順次発注していく予定だ。順調に進めば、12年度中に設計をまとめ、13年度には、400床規模の新病院建設に着手する見通しだ。
新病院の建設地については、4月に統合する桑名市民病院と山本総合病院(寿町3ノ11)の間で2月末に事業譲渡契約が締結され、同病院の不動産やそのほかの資産を23億1535万円で買い取ることを決めたことから、譲渡される敷地や施設を利用して建設する見通しとなった。詳細は明らかになっていないが、同病院の施設の一部を残し、大半の敷地を新病院建設に充てる見通しだ。
新病院完成までは当面、市民病院を桑名西、平田循環器病院と統合した市民病院の分院を桑名南、山本総合病院を桑名東の各医療センターとして運営する。新病院完成後、各医療センターは廃止されるが、桑名西の跡地利用や桑名南の施設の処分方法などは、現時点では未定となっている。