北海道建設新聞社
2012/03/06
【北海道】文書保管・管理の日本パープルが夕張に保管庫建設へ
文書の保管、管理を手掛ける日本パープル(東京都港区赤坂8丁目5の6、林壮之介社長)は、夕張市内の工業団地に機密文書保管倉庫・事務所を新設する。地震などのリスク回避を図るため、10年程度で4棟を建設する構想。1棟目は8月の着工を見込んでいて、同社では「地元企業にも協力を得たい」としている。
建設地は、夕張市沼ノ沢で道東自動車道夕張ICから約4`の位置にある、夕張緑陽団地の土地1万3247m²。8日に中小企業基盤整備機構と譲渡契約を結ぶ。
同社は首都圏に施設を構えているが、東日本大震災以降、顧客のリスク回避の意識が高まっていることや、土地取得費などのコストダウンを図る観点から夕張への進出を決めた。
1棟当たり10万ケースが収容可能な施設を10年程度かけて4棟建設する。1ケースはA4サイズのファイルボックスが4つ入る大きさ。地盤調査などの実施後に詳細を固める 施工業者は今後決める方針。同社では「寒冷地仕様などを考えると、特殊な設備も必要になると思う。地域への貢献も含め、地元企業に協力を得ることになるだろう」と話している。