建通新聞社(中部)
2012/03/06
【三重】伊勢市 倉田山公園都計変更を玉野に委託
伊勢市は、「倉田山公園都市計画変更に伴う設計」を玉野総合コンサルタント三重事務所(津市)に委託した。伊勢市消防本部庁舎の移転予定地となっている同公園を、東海・東南海・南海地震に備えた防災公園として一体的に整備する。
楠部町に位置する倉田山公園の全体面積は約23・2f。公園内に消防本部庁舎を建設するには都市計画公園区域の変更が必要なことから申請図書を作成する。また、庁舎建設地を含む約3・2fを再整備するための造成基本設計を行う。委託期間は5月31日まで。
2012年度に公園施設設計、消防本部庁舎設計、13年度に公園造成、消防本部庁舎建築に着手する見通し。15年度の事業完成を目指す。
造成基本設計では、公園施設の配置計画、アクセス道路、駐車場台数、電気・給水施設、排水施設などを検討する。都市計画変更に伴う測量は大和総合企画(伊勢市)、地質調査はアスコ三重営業所(津市)が担当。
消防本部庁舎の移転場所は、倉田山球場のサブグラウンド部分約2700平方を計画。公園再整備では、同グラウンドを伊勢学園側の多目的広場に移設し、庁舎建設地の北側を野球場駐車場としても活用し、平常時はスポーツや防災体験学習の拠点、災害時には災害活動拠点として利用する。国道23号からの進入路整備なども検討する。
新庁舎の規模は延べ床面積約6000平方b。このうち消防本部を約4000平方b、防災施設を約2000平方bとし、大規模災害時に対策本部や支援物資の集配拠点などの機能を持たせる。