建通新聞社
2012/03/02
【大阪】大阪府 都市計画道路の全面見直し第1弾 柏原赤阪線などを全面廃止 年度内告示へ
大阪府は、2011年3月に策定した「大阪府都市計画(道路)見直しの基本方針」に基づき、第1弾の都市計画道路の廃止を行う。柏原赤阪線など2路線は全線廃止、枚方八尾線など8路線は一部区間を廃止とする。府都市計画審議会に案を図り、承認を得た。2011年度末までに都市計画変更の告示を行う見通し。
大阪府内の都市計画道路は、長期未着手の状態のものが多数存在。人口減少や、少子高齢化など社会情勢も大きく変化しており、厳しい財政状況下で現計画を実行するのは難しい。また、都市計画決定で道路用地が塩漬けになり、経済活動や地域の活性化を阻害している面もある。このため、都市計画道路の全面的見直しを方針化した。
基本方針では、都市計画決定後長期にわたり事業着手されていないものについて、計画の必要性と事業の実現性を評価し、廃止路線を決定する。おおむね今後30年を目安とした実現性を評価し、各路線の廃止、再検討、存続を決める。11〜13年度の3カ年で、対象となった路線の都市計画変更を実施する計画。
今回全線廃止となる路線のうち、「柏原赤阪線」は、富田林市内で延長約350m(幅員25m)を、羽曳野市内で延長約3,210m(幅員25m)を、河南町で延長約4,750m(幅員25m)を廃止。「藤田三ツ島線」は、門真市内で延長約2,000m(幅員20m)を廃止する。
一部区域の廃止は次の通り。
▽阪急茨木駅大住線(茨木市)▽古川橋駅桑才線(門真市)▽枚方八尾線(門真市)▽河原城大黒線(河原城駒ケ谷線から名称変更、羽曳野市)▽天の川磐船線(交野市)▽村野神宮寺線(交野市)▽狭山河南線(富田林市、河南町)▽太子西条線(柏原赤阪線から名称変更、太子町)