建通新聞社(東京)
2012/02/28
【東京】 東大・理想の教育棟U期、実施設計を3月末
東京大学は、駒場Tキャンパス(目黒区駒場3ノ8ノ1)の「理想の教育棟」のU期施設を2012〜13年度で建設する予定だ。T期施設に隣接して延べ7000平方bの規模で計画している。これに伴う実施設計は建築と設備を分離して、それぞれ簡易公募型プロポーザル(環境配慮型プロポーザル)方式で3月末に決める考え。
理想の教育棟は、1・2年生の教養教育の向上を目的とする施設。10年5月〜11年5月を期間に、レクチャーホールやスタジオ教室群などを内容とする延べ約4500平方bのT期施設を建設した。設計は類設計室(大田区)とT・S・G(豊島区)が手掛け、施工は▽建築=安藤建設▽電気設備=米沢電気工事▽機械設備=新菱冷熱工業▽昇降機設備=日立製作所―が担当した。
U期施設は、T期施設の南東側に建設する。国の2012年度予算(復興特別会計)で事業費を確保できる見通しだ。
計画規模は鉄筋コンクリート造地下1階地上5階建て延べ7000平方bとし、大・中・小教室(計9室)や物理・生物・化学・教育開発用・身体運動に関する実験室(計5室)、カフェテリア、共同会議室などを配置する。エレベーターは1基。建設コストは1平方b当たり24万円程度を見込む。
実施設計の委託先を決めるプロポ手続きは、建築、設備のいずれも参加表明書を3月5日まで、技術提案書を3月19日まで受け付ける。履行期限はともに12月25日。
13年1月の着工、14年3月の完成を目指している。
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