建通新聞社(中部)
2012/02/27
【三重】県総務部 東紀州職員公舎公募 FESグループを特定
三重県総務部は、尾鷲と熊野地区で職員住宅を民間活力により整備し確保する「職員公舎(東紀州世帯用)民活整備運営事業」の事業者について、公募型プロポーザル方式で選定した結果、優先交渉権者として、FESグループ<代表企業=船谷建設(伊勢市)、構成企業=エクノフ(〃)>を特定した。3月に契約し、事業着手する。2013年3月までに完成させる計画。
同事業は老朽化した職員公舎の新たな確保策として、県有未利用地を生かし、民間事業者の設計・施工・維持管理の能力を活用して運営される民間賃貸住宅を県が一括して借り上げる「民設民営型」による職員公舎建替え事業で、PFI的手法を用いた民間資本活用事業の一環として県が初めて実施した。公募では1次審査を3グループが通過したが、その後2グループが辞退し、残る1グループの提案を審査し、92・836点(合格点75点)で合格した。
事業内容は、県が所有する2カ所の土地に、県が要求する性能水準を満たす賃貸住宅・各12戸(計24戸)を事業者が、資金を調達し整備し、県が一括で借り上げ、職員公舎として使用する。計画では、尾鷲地区の建設地は尾鷲市宮ノ上町の旧宮ノ上公舎跡地。敷地面積2704平方b。事業手法は「土地買取り条件付BOO方式」で行う。一方、熊野地区の建設地は熊野市井戸町紺ノ屋の現紀南寮敷地内の空地で、既設の単身寮がある。事業手法は「BOT方式」で行う。