建通新聞社(中部)
2012/02/24
【愛知】半田市 新庁舎基本設計 修正概要
半田市は、東日本大震災を受けて見直しを進めていた市役所新庁舎の基本設計修正案の概要を明らかにした。従来は、改修にとどめていた南館を含めて改築するほか、基礎地盤を海抜2・6bから同3・5bにかさ上げしている。
今後は、3月1日からパブリックコメントを実施。市民から寄せられた意見を踏まえて、基本設計を確定する。2012年度は実施設計を進め、13年度の着工、14年12月の本体完成を目指している。
新たに示された新庁舎の規模は、鉄骨造5階建て延べ1万4802平方b。階数は変わらないものの、南館部分を含めたことで、延べ床面積は従来の1万0844平方bから約4000平方b増加した。ロングスパングリットの架構形式など構造計画は従来計画を維持しているようだ。
配置計画は、現敷地の南側に建設する計画をそのままに、従来のL字型から北西側に拡大する形で長方形に配置。完成直後は、既存の南館と近接することになる。完成後は、既存の北館、中館、南館を解体。外構、駐車場などを整備する。
新しい基本設計案に基づく事業費は約55億円。当初計画では、新庁舎建設の総事業費として約31億5900万円、南館改修や外構、駐車場整備、備品購入で約10億円と試算し、合わせて約42億円を見込んでいた。
設計は、今後の実施設計も含めて安井建築設計事務所(大阪市)が担当している。