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建通新聞社(東京)
2012/02/23

【大田区】 羽田空港跡地 産業支援施設建設に向け調査

 大田区は、羽田空港跡地を活用した産業支援施設の建設に向け、2012年度から予備調査に着手する。同エリアを含む「アジアヘッドクォーター特区」が国際戦略総合特区に指定されたことを受け、産業交流施設や多目的広場などの建設構想の実現に向けた取り組みを具体化する。当初予算案に2690万円を計上し、交通量調査や測量などの予備調査のほか、経済波及効果の検証などを進める。
 対象エリアは、羽田空港跡地(約53f)のうち、もっとも既存市街地に近い約20f(第1ゾーン)で、近隣には京浜急行線と東京モノレールの結節点である天空橋駅が立地するなど、交通面でのメリットを持つ。
 区は、高い技術力を持つサポーティングインダストリー(基盤技術)が集積する特性を生かし、国内外の企業とのビジネスマッチングや、対日投資に意欲を持つ投資家に対するワンストップサービスを提供する機能として、産業交流施設の設置を計画。新技術の創出や新市場の開拓、さらなる産業集積につなげる考えだ。
 12年度には、関係機関との協議に向けプロジェクトチームを設置し、設置する機能や整備方針などの具体化に向けた準備を進めるとともに、経済波及効果などを検証する。
 さらに、敷地の測量や周辺の交通量など、予備的な調査を実施。開発や整備・運営に関する手法などの検討を進める。20年ごろの完成を目標に、跡地のまちづくりを進めていく方針だ。