全国情報ネットワーク：各地域で信頼される専門紙33紙で構成

　東京消防庁の２０１２年度予算案によると、消防署・出張所の改築経費は総額30億５４３４万円で、限度額73億０８６７万円の13〜15年度の債務負担行為も設定する。芝署や練馬署など５カ所で工事をスタートさせるほか、東品川出張所の設計に着手する。
　12年度予算案の建設費は１４２億７８００万円（11年度比９％増）。内訳は▽庁舎建設費＝84億９４００万円（０・５％増）▽改修費＝32億７２００万円（30・４％増）▽消防水理費（防火水槽など）＝25億１２００万円（17・７％増）―となっている。
　消防署・出張所の改築のうち、芝署は当初予算で８億１１５３万円、13〜15年度の債務負担行為で限度額30億５２４１万円の工事費を確保する。
　港区東新橋２ノ15の汐留土地区画整理事業地区内を利用して、地下１階地上８階建て延べ１万０６２４平方�bの規模に建て替える。12年度に都議会付議案件として工事を発注し、15年５月の完成を目指す。
　練馬署の工事費は当初予算が７億０７９５万円、13〜15年度の債務負担行為限度額が13億９８６９万円。
　既存施設の老朽化解消と執務スペースの拡大を目的に、練馬区豊玉北５ノ１ノ８の現地で改築する。新庁舎の計画規模は鉄骨鉄筋コンクリート造地下１階地上７階建て延べ約５０３５平方�b。早ければ12年第３回都議会定例会付議案件として工事を発注し、11月に着工、15年４月までに完成させる見通し。
　これら以外にも▽武蔵野消防署（４階建て延べ３７７０平方�b）＝当初５億８５９９万円、債務負担12億５１９７万円▽八王子消防署（４階建て延べ３７９１平方�b）＝当初６億００６８万円、債務負担10億３７０９万円▽枝川出張所（８階建て延べ２０６４平方�b）＝当初３億２５５４万円、債務負担４億４５０６万円―の工事費を盛り込んだ（債務負担の期間はいずれも13〜15年度）。
　また、東品川出張所（３階建て延べ１０９４平方�b）については設計費として、当初予算で２２６３万円、13年度の債務負担行為で限度額３４３６万円を確保する。
　庁舎の改修では、本部庁舎（延べ３万１５０８平方�b）の給排水設備の改修に着手する。工事費は当初予算が６億５５００万円で、限度額13億２９７８万円の13〜14年度債務負担行為も設ける。
　待機宿舎の改築では設計費を計上。具体的には、本町待機宿舎（４階建て延べ１万１８８０平方�b）が６３６５万円（当初１９００万円、13年度債務負担行為限度額４４６５万円）、曙待機宿舎が５７２７万円（当初２３０９万円、13年度債務負担行為限度額３４１７万円）となっている。