建通新聞社(中部)
2012/02/21
【三重】紀北町 新庁舎補強及び改修を第1四半期発注
紀北町は、2012年度に新庁舎に移転するため、「新庁舎耐震補強および改修工事」を第1四半期に発注する。紀伊長島区東長島にある旧県立尾鷲高校長島分校の管理・普通教室棟、鉄筋コンクリート(RC)造4階建て延べ3852平方bを耐震補強、改修して新庁舎とし、2013年1月に供用開始する。総工費は約6億円。
改修では2部屋を1部屋にする一部の箇所やエレベーター設置1カ所などを除き、基本的に躯体には手を付けない。1―3階に各課を配置し、4階は議会と防災関係になる。各課の事務スペースは、教室と廊下を分けるパーテーションを撤去し、カウンターを設置する。屋上は災害時の避難場所とするため外周フェンスを設置し、浸水対策として発電機も屋上に備える。
校舎をオフィスに改修するため照明、空調、IT環境、消防などの設備工事が必要になる。主な施設内容は、1階に住民、福祉保健、税務課、出納室、会議室、町民ホールなど。2階は建設、農林水産、商工観光・環境管理課、会議室3室など。3階は総務・財政、企画、危機管理、学校教育・障害学習課、町長室、応接室、教育長室など。4階は議場、議員控室、正副議長室、議会事務局、会議室2室、防災無線室、情報機器サーバ室など。
耐震補強は、内部が鉄筋コンクリート壁補強3カ所、外部が鉄骨ブレ―ス設置15ケ所を行う。
駐車場などを確保するため、管理・普通教室棟第2校舎(同棟のうち体育館側の部分)RC造4階建て延1120平方bと、特別教室棟RC造3階建て延べ2638平方bを解体する。プールも取り壊して駐車場にする。
設計は水谷建築事務所(紀北町)が担当した。
同分校は現在、紀北中仮校舎となっており、新庁舎工事は中学校の移転スケジュール次第となる。新校舎の工期は6月末のため、順調なら、6月議会で請負契約案を承認し、7月に着工する。