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建通新聞社(東京)
2012/02/17

【東京】 関東地整、外環・東名以南の路線案を検討

 国土交通省関東地方整備局は、東京外かく環状道路(外環)の東名高速以南の計画の具体化に向けた検討を2012年度に行う。今後見込まれる計画段階評価を見据え、ルートや構造を含む路線案を複数選定するとともに、路線案ごとに環境影響評価の対象項目(騒音、振動、地下水など)を抽出する方針だ。所管の東京外かく環状国道事務所が4月に委託先を決めて作業を進める。
 外環の東名高速以南は湾岸道路までの延長約20`。現在は予定路線の位置付けで、都心から約15`の圏域を環状に連絡する全長約85`の外環のうち唯一、事業化していない。
 関東地整は10年度、東名以南の計画検討を求める東京都の要望を受けて「基礎的な調査の準備」を行う考えを表明。所管の東京外かく環状国道事務所でも、東名以南のルートに想定される東京南西部地域を対象に、交通課題を踏まえた道路整備などの対策を三菱総合研究所(千代田区)で検討していた。
 12年度の作業に伴い委託するのは「H24東京南西部概略計画検討業務」で、内容は▽東京南西部地域の将来の交通課題の整理▽規格の高い道路整備が果たすべき役割の検討▽路線の検討▽各路線の概略計画検討▽環境調査計画の検討―など。ルートや構造を含めた路線案は、多摩川を渡った川崎市側もエリアに含めながら、東名高速以北(関越道〜東名高速間約16`、本線は大深度地下トンネル)や湾岸部の道路の状況なども考慮して検討する。
 委託先は簡易公募型プロポーザル方式で決める。参加表明書を27日まで、技術提案書を3月16日までそれぞれ受け付け、4月17日にコンサルタントを特定する予定。履行期限は13年3月25日。
 また、計画を具体化する上での合意形成方策などを検討する業務(H24東京南西部合意形成検討業務)も別途、委託することにしている。
 なお、東名高速以北の関越道までの工事は、20年までの完成を目指して12年度に本格化する見通し。